この作品程ポスターやジャケットで損をしている作品は無いだろう
ポスターだけではまるで「グリース」や「ヘアスプレー」の様なコメディタッチのミュージカルに見える
実際には裕福なマンハッタンと労働者達が暮らすボストンを舞台に70年代のアメリカが抱えている貧富の差や人種差別等の大きな問題を描いた社会派映画であり
そんな社会で暮らす若者の苦悩や成長を正面から描いた青春映画でもある
「タクシー・ドライバー」や「狼たちの午後」の様なニューシネマ的な雰囲気を持った作品
バッドエンドとは言わないがハッピーエンドとも言いづらい、やや曖昧な結末も気に入っている
勿論ビージーズのサウンドトラックやジョン・トラボルタのダンスシーン等のエンタメ的な見所も沢山ある映画で70年代のハリウッド映画を代表する傑作であることは間違い無い