なつそら

白夜行のなつそらのレビュー・感想・評価

白夜行(2010年製作の映画)
3.0
2013/8/18鑑賞
【ドラマ版と原作がますます気になる。】

午前中には「穴」のゾーラ・バーチの悪女振りを見て、偶然にも午後はというと堀北真希の悪女を鑑賞。

原作は読んだことが無く、ドラマも第一話を見たことがあるぐらい。
映画を見た感触としては、原作を読めば、かなりはまりそうな予感。
でも映画としてはイマイチ面白くないしテンポが悪い。
20年間という時間を2時間半にまとめるのは無理がある。
ドラマ版は多少アレンジされているらしいがそちらのほうが面白そう。
そもそも雰囲気を出すためか最初から画面が暗く、台詞が聞き取りにくい、というよりも聞こえない。
それがかなり評価を落としている原因ではないだろうか?

もうひとつ気になったのは、どうも字面を素直に絵にしている印象を受ける。
もっと紙背を表現して欲しかった気もする。

終盤の笹垣の想像(確証はないはずなんだけど)も、何でそこまで詳しくわかるんだと興ざめしてしまう。
多分文字だとそんな風に感じないんだろうな。

唯一感情的になったのは事件後の亮司の行動と感情の爆発。
そのシーンには亮司の感情を思うと涙せずにはいられなかった。

ラストの雪穂の感情が、どうだったのか汲み取ることが出来ず、個人的には不完全燃焼で終わった印象。
これは原作を読まないとわからないのかもしれない。
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