あくせくして生きていくより、仲間がいて、その仲間を信じ、信頼され、その仲間を大切にすることを一番の信条に生きていきませんか、っていうことを語りかけてくるような映画です。全体的に和やかで微笑ましい雰囲気が漂っていて、リラックスして最後まで観られます。でも、それだけの映画です。友情を描きたかったにしても、もっと込み入ったストーリーや激しい心理的葛藤などがないと、テーマ自体が深く入ってこないです。作り込まれていない映画、っていうところでしょうか。ビリーが馬の曲乗りをするシーンは、もちろん、スタントマンが演じていますが、体つきや顔つきが明らかにクリント・イーストウッドと違うことが分かります。作り込まれていないことの一例です。