ねーね

麗しのサブリナのねーねのレビュー・感想・評価

麗しのサブリナ(1954年製作の映画)
3.5
ビリー・ワイルダーらしいテンポの良いユーモアに溢れた、可愛らしい一作。
留学から垢抜けて帰国した従者の娘・サブリナを、男たちが取り合うという、THE・少女漫画的ストーリーである。

オードリー・ヘップバーンはまさにタイトル通り「麗しのサブリナ」そのもので、モノクロでも際立つその美しさに目を奪われる。
垢抜けたファッションのサブリナが駅に立っているシーンは、思わず息を飲んだ!
顔の造形だけでなく、立ち姿ひとつとっても可憐なオーラに包まれていて、ジバンシイの華やかなドレスを引き立てていた。(あのドレス、エレガントでとても素敵だったけど、チビの自分ではとても着こなせそうにない)
もちろん「サブリナ」パンツもスラリとお似合いで、シルエットが本当に美しかった!
でも、こんなに可愛らしい22歳の娘をオッサン2人が取り合う図は、あまり見目麗しくはない…
もう少し若者同士なら応援できるのだけど、ライナスなんて見た目からしてオジすぎてちょっと…いくら外見ではなく中身の魅力に惚れたとはいえ…
このあたりの感覚も、ひと昔前という感じで、時代だなあと思うなどした。
でも、映画としては面白いし、私は好き。

ヘンテコなパリのお料理教室も可愛かったな。
卵を片手で割る練習したり、スフレのオーブン一斉に開けたり…いちいち絵面が可愛くて、ときめきをもらいました。
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