この映画は、何かを深く捉えて論評するようなものじゃないってことは分かっているが、それでも、モヤッとしたところがある。それは、死後の考え方。現世に思い残すことがないゴーストは現世から切離され、そうでないゴーストは現世に留まる。但し、現世の記憶は一旦無くなる。現世に留まったゴーストはある薬品とある装置で蘇ることができる。想像したのは、自分が自分の小さな子供とこの映画を観て、子供に「人間って死んだらどうなるの?」みたいな質問をされたとしたらどう答えるだろうかってこと。自分が深い信仰を持つ者なら、それに基づいて話せばいい。でも、自分にそれはない。かと言って、この映画通りの説明などあり得ない。どのように考えておくべきか。恐らく、生きている人が持つことで、生きやすくなり、死への恐怖が薄まるイメージ。今の自分なら、「お前のことが大好きな人のここで生き続けるんだと思う」といって自分の胸を指さすのだと思う。