1台のロールスロイスが、国境を越え、違う持ち主の手に渡った、それぞれの話を描くオムニバスの3話。
とにかく、豪華なキャスティング。
1話目は、イギリスロンドンが舞台。レックス・ハリソン演じる外務省に勤める侯爵と、ジャンヌ・モロー演じる妻の物語。侯爵の家のインテリアが豪華で見応えあった。皆が着飾って行くアスコット競馬場の様子も見れて楽しかった。しかし、この奥さん、最低だなぁ。
その後、売りに出されたロールスロイスは、イタリアへ渡って新たな持ち主に買い取られる。
2話目は、イタリアのジェノバから、ピサの斜塔や青の洞窟など、イタリアの名所が、出てきて、それを見るだけでも楽しかった。イタリアの街並みは、それだけで絵になるな。
シャーリー・マクレーン、ジョージ・C・スコット、そして、待ってましたとばかりにアラン・ドロン登場。軟派な感じのイタリア人役。日に焼けた姿が眩し過ぎる。シャーリー・マクレーンも可愛い。
3話目は、ユーゴスラビアとの国境にあるイタリアの街トリエステが舞台。そこから、第二次世界大戦中に、ユーゴスラビアへ国境超えするお話。イングリッド・バーグマンとオマル・シャリーフが登場。戦争が絡んでいる話なので、深刻なテーマを持ちながら、どこか喜劇な雰囲気もあって、どう捉えたらいいのか分からず、ちょっと中途半端に感じてしまった。あんな風に、いきなり見ず知らずの人を車に乗せたり、後々恋に落ちるのも、無理がある気がして、話に入っていけなかった。
点数は、アラン・ドロンだから加点した。