けーな

黄色いロールス・ロイスのけーなのレビュー・感想・評価

黄色いロールス・ロイス(1964年製作の映画)
3.4
1台のロールスロイスが、国境を越え、違う持ち主の手に渡った、それぞれの話を描くオムニバスの3話。

とにかく、豪華なキャスティング。

1話目は、イギリスロンドンが舞台。レックス・ハリソン演じる外務省に勤める侯爵と、ジャンヌ・モロー演じる妻の物語。侯爵の家のインテリアが豪華で見応えあった。皆が着飾って行くアスコット競馬場の様子も見れて楽しかった。しかし、この奥さん、最低だなぁ。

その後、売りに出されたロールスロイスは、イタリアへ渡って新たな持ち主に買い取られる。

2話目は、イタリアのジェノバから、ピサの斜塔や青の洞窟など、イタリアの名所が、出てきて、それを見るだけでも楽しかった。イタリアの街並みは、それだけで絵になるな。

シャーリー・マクレーン、ジョージ・C・スコット、そして、待ってましたとばかりにアラン・ドロン登場。軟派な感じのイタリア人役。日に焼けた姿が眩し過ぎる。シャーリー・マクレーンも可愛い。

3話目は、ユーゴスラビアとの国境にあるイタリアの街トリエステが舞台。そこから、第二次世界大戦中に、ユーゴスラビアへ国境超えするお話。イングリッド・バーグマンとオマル・シャリーフが登場。戦争が絡んでいる話なので、深刻なテーマを持ちながら、どこか喜劇な雰囲気もあって、どう捉えたらいいのか分からず、ちょっと中途半端に感じてしまった。あんな風に、いきなり見ず知らずの人を車に乗せたり、後々恋に落ちるのも、無理がある気がして、話に入っていけなかった。

点数は、アラン・ドロンだから加点した。
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