幾重にも重なった蜃気楼を見ているような
掴みどころのない
それでも、確かに自身の感覚としてとらえることのできる対象との時間。
(他人がそれを知覚できるかどうかは問題ではない)
それはまぼろし
おぼろげな何か
霧に覆われて、霞んでいる
誰かの気配や存在
存在の不在
「ピアニストを待ちながら」にも通じていくような世界観
わたしたちは「わからない」を観ている
いろいろな場所から聞こえてくる音たち
映されない登場人物たちとその会話
すべてが夢だったと言われたら
それはそうなのかもしれない
やっぱり西島さんの声は心地良いな。