ちろる

昨日・今日・明日のちろるのレビュー・感想・評価

昨日・今日・明日(1963年製作の映画)
3.7
イタリアを舞台に振り回す女と振り回される哀れでかわいそうな男と、のオムニバス3部作
ラストのお話が格別に好き。
マルチェロ マストロヤンニが3部揃って情けなくて頼りない男を演じ、ソフィア ローレンはそれ叱咤しまくる気の強い女を演じる。
小悪魔?魔性?
くるくる変わる表情や衣装、もう色んなソフィアの美貌を余すことなく拝むことができる。
第1章ミラノのアデリーナ
艶やかで健康的な褐色の肌をしたアデリーナは闇タバコで無職の夫と子どもの生活を支えている。
妊娠中から生後半年までの母親だけは警察に取り締まりを受けないと知って、毎年毎年子どもを作るワイルドな完全な恐妻。
マルチェロが疲弊してマンマに泣きつくダメダメ男っぷりが面白い。
第2章ミラノのアンナ
こちらは、比較的色白のゴージャスな社長夫人を演じたソフィア。
パーティーで出会った男を引っ掛けてロマンスを楽しもうとするものの、、超わがままなアンナの機嫌をすぐに損なって・・・こりゃ魔性というより悪魔 笑
第3章ローマのマーラ
3つのお話の中でこのソフィアが1番好き。
奔放なコールガールのマーラに恋をした神学校の青年。
マーラに好かれようと伊達男みたいな格好をするのだが、マーラはそんな彼を手練手管で神学校に戻るよう説き伏せてしまう。
マーラ無邪気だけど母性もあって、マーラー を魔女みたいに嫌ってた青年のおばあさんまでも虜にしちゃう。
ここでも客役のマルチェロがお預けくらって泣きを見るシーンがちょっと面白い。
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