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道のfilmooのネタバレレビュー・内容・結末

(1954年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

フェリーニ1本目。
Xの自分のアイコンが友人のものを丸パクリしてから15年くらいずっとジェルソミーナの画像になっているのだけどやっと観られた。
あたかもジェルソミーナが主人公であるかのように、欲望丸出しで動物的なザンパノに対して困惑したり拒否感を示すようなジェルソミーナの姿を多く描いているのだけど、ラストの浜辺で後悔の涙を流すザンパノのシーンに観客の感情と共感のピークを持ってくることで、実は自分もジェルソミーナではなくザンパノ側の人間なのだと気付き後悔させるような仕掛けになっているのかなと思ったが、小津安二郎に似た説教臭さを感じてしまい苦手だった。名作だとは思うけどもう一度観たいとは今のところ思えない。
ジェルソミーナとイルマットが天使や神だという解説を読んでなるほどと思いつつ、ヴェンダース『ベルリン天使の詩』のサーカスは今作から得たアイデアなのかもしれないと思った。
映像と音楽は良かった。
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