miholy

道のmiholyのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
3.0
貧しく惨めな旅芸人生活。
抜け出す分岐点はあったのに、ジェルソミーナは結局一番悲惨な結末へと続く道を選んでしまう。
もし「例え小石でも、この世に在る物には何かしら意味がある」などという言葉を聞かされなければ、こんな事にはならなかったのだろう。

ラスト、ザンパノの慟哭。
ジェルソミーナの孤独な死が、「小石にも存在意味がある」という言葉を皮肉にも証明した。

今見ると、さすがに重苦しくテンポも良くない。が、一度は見ておいて良かったと思う。
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