海

道の海のネタバレレビュー・内容・結末

(1954年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

知的障害の娘が、厄介払いと口減らしのため旅芸人に二束三文で売られるところから物語が始まる。哀れな境遇にいながらも明るく生きようとするジェルソミーナ。粗野なザンパノが人の心を取り戻せたのは、ジェルソミーナの純粋さと愛があったからだ。ザンパノが誤って人を殺してしまい、ショックから壊れてしまったジェルソミーナ。いたたまれなくなったザンパノは彼女を捨てる。数年後街で話を聞いた時には、彼女はもう亡くなっていた。大事なものを喪ってしまったと気付いたがもう遅い。悲しみにうめくザンパノ。そんな彼の姿に心打たれる。
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