19世紀のロンドン、守銭奴で無慈悲なスクルージ(レジナルド・オーウェン)はクリスマスに浮かれる人々を罵り、雇っていたボブ(ジーン・ロックハート)をクビにする。その夜、3人の精霊が現れ、過去、現在、未来を見せられたスクルージは、自分の生き方に疑問を持ち始める。
ディケンズの小説の映画化作品。
アメリカ人は「素晴らしき哉、人生!」「天使のくれた時間」などなど、クリスマスのファンタジーが大好きなようだ。
その代表とも言える本作は、憎たらしいスクルージの変化によって人間の良心を感じられる、素晴らしい物語だ。
特に原作にある恋人との別れや、無教養と貧困のふたりの子供の登場、ティムの死など、暗い部分を映像化していないこともあって、ひたすら楽しく見ていられる。
TDLのホーンテッドマンションにいそうな幽霊が気持ち悪くも可愛い。笑
そして、「群衆」や「三十四丁目の奇蹟」などの名バイプレイヤー、ジーン・ロックハートの優しく、能天気なほどに朗らかな演技が見ていてとても気持ち良かった。