最後に月のシルエットがストーンズの舌出しマークに変わるとこが面白かった。
『ラスト・ワルツ』同様にスコセッシのテクニカルな演出と編集リズムでノリノリなライヴ・ドキュメンタリー映画となった。個人的にバディ・ガイの登場がファンとしては嬉しい。
スコセッシ本人が役者としてちょろっと出ているのだが、あまり必要性を感じない。老いたストーンズのメンバーが熱狂的パフォーマンスを見せる「動き」と「躍動感」が見所。
ザ・バンドの『ラスト・ワルツ』が「静」なら『シャイン・ア・ライト』は「動」といった所。スコセッシは本作でも雇われ仕事といった感じで作家性を敢えて封印した印象を受ける。佳作。