「ウィンチェスター銃'73」「怒りの河」に続いてアンソニー・マン監督、ジェームズ・スチュアート主演で製作された西部劇。
原題:The Naked Spur
(1953、92分)
1868年、コロラドのロッキー山中、ハワード・ケンプは、賞金のかかった保安官殺しのならず者ベン・ヴァンダーグロートを追っていた。
途中、金鉱探しの老人ジェシー・テイトと元騎兵隊中尉ロイ・アンダースンと出会い、仲間に引き入れる。
3人は激闘の末ベンを捕らえ、一緒にいた若い女リナ・パッチも一緒に、賞金を受けとれるカンザス州アビリーンまで長い護送の旅を続けることに。
狡猾なベンは長旅を利用して3人の仲間割れを画策し、逃げる機会を狙う…。
~登場人物~
・ハワード・ケンプ(ジェームズ・スチュアート):主人公。カンザス出身。ある目的のため5千ドルの賞金目当てにベンを追う。愛した女性メアリーとの辛い過去を引きずっている。
・悪党、ベン・ヴァンダーグロート(ロバート・ライアン)
・リナ・パッチ(ジャネット・リー):孤児。ベンの親友(死んだ仲間)の娘。
・ロイ・アンダーソン(ラルフ・ミーカー):元騎兵隊中尉。インディアン娘とのもめ事が原因で不名誉除隊になったばかり。
・ジェシー・テイト(ミラード・ミッチェル):金欠。ろばのポーキーに乗っている金鉱探し。
「死に方はどうでもいい。生き方を選ぶ方が難しい」
「若い頃未来が見えてたら今ここにはいない。そうでもないか。いくつかのことは…。いや、結局、同じ道を進んだだろう」
仲間割れを画策するロバート・ライアンの狡猾な悪役ぶりが見もの。
護送中登場人物たちのさまざまな思惑が入り乱れるが、ヒューマンな終わり方がよい。
なお、タイトルの意味は映画をみてご確認ください。