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武士の一分(いちぶん)のMrCinematicのレビュー・感想・評価

武士の一分(いちぶん)(2006年製作の映画)
3.8
鑑賞記録

海坂藩の下級武士である三村新之丞は藩主の毒見役として務めていて妻の加世と武家奉公人の徳平を従えて慎ましく暮らしていた。そんなある日、いつも通り藩主が食す前の毒見を行っていたところ、赤つぶ貝の毒にあたってしまい倒れてしまう。なんとか一命は取り留めたものの失明してしまう...というお話。


『武士の一分として護らねばならぬ愛がある』

国民的スターである木村拓哉さんが主演を務めた本作ですが、今まで彼の作品を観てきた中で一番粛々と閑寂感が流れる空間に相まって眼が見えないがために溢れ出る心情と唸りを上げる気迫の演技が際立って見えて、終盤における殺陣シーンがより緊迫感を増して見応えがありました。

正直、武士って武士道たるプライドや精神から些細な物事が原因でも武士として主君に従事する身体や能力がなければすぐに切腹するモンだと思ってたけど、奥方の存在がこんなにも生き様を変えられるんだなぁ〜。と思った。

まぁ実際のところはどうなのかわかりませんがね。(笑)
明治や昭和の生活がこの時代から影響を受けてるというのであれば、この武士道精神が少数派だったのかもしれない。。



P.S
結構『方言の癖がつえ〜のじゃ』だったので、今度は字幕付きで見ようかな?(笑)