ALBAのOdyssey

ダークナイトのALBAのOdysseyのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.5
~狂気のジョーカーが導く破滅のゲーム、頂点を極めたヒーロー映画~
個人バットマンランキング、堂々の1位!
というかヒーローもののランキングでも上位を争う名作!!

「ダークナイト」は、三部作の中でも世界的に圧倒的評価を得た革新的ヒーロー映画であり、特にヒース・レジャー演じるジョーカーの狂気と存在感が圧巻。ゴッサム・シティの希望だった地方検事ハービー・デント(アーロン・エッカート)、バットマン(クリスチャン・ベール)、そして混沌を象徴するジョーカー。この三者の正義・信念・破壊衝動が、それぞれの手で街を変えていく。

ジョーカーの策略は、ただ悪事を行うというより、ゴッサムの人々の精神や価値観を崩壊させるための“社会実験”のようなもの。バットマンは街の象徴である自分の存在が、新たな悲劇を呼び込んでいるのではないかと葛藤し続ける。正義のヒーロー映画としてのみならず、人間の倫理や正義を問いかける深みがあるのが特徴だ。

おすすめのシーンは、ジョーカーが病院で繰り広げる破滅のパフォーマンスや、二隻の船を使った“人間性の選択”を迫るシークエンス。ヒース・レジャーの怪演はもちろん、脇を固めるゲイリー・オールドマンやモーガン・フリーマンの安定感も含め、全編にわたり神経を張り詰めて観入ってしまう。現代アクション映画の金字塔ともいえる大傑作だ。

歴代バットマン演者はクリスチャン・ベールが一位!
歴代ジョーカー演者もヒース・レジャーが一位!