【葛藤と選択/X-MENオリジナル三部作の②/X-MEN&デップ祭り2️⃣】
前作「X-MEN」は主にエリック(マグニート)の人間をミュータントに変えてしまおうとする暴挙を、チャールズ(エグゼビア/プロフェッサーX)やウルヴァリン達が止めるストーリーだったが、今作「X-MEN2」は、ローガン(ウルヴァリン)の秘密の一端にも触れ、弱点も明らかになるが、主にはミュータントを亡き者にしようとするストライカーや人間たちとの戦いや葛藤が描かれる。
葛藤とは、能力を使えば支配的な立場になれる可能性があるのに、怒りを背景にそうした行動を取るより、そのままで共生を考えるべきではないかと考えることによって生まれるものだ。
これは、次章「The Last Stand(ファイナル・ディシジョン)」にもつながるが、実はジーン個人の葛藤とも重なる。
今回は、人間ストライカーとの戦いを通じて様々な選択が描かれるが、パイロはマグニートを選択する。力による支配を望んだのだ。
しかし、ジーンは身を挺してスコットや、チャールズ、ローガンを救う。
共生を選択するとは苦難の選択で常に悲しみが付きまとうのか。
そんなことも考えさせられる展開だった。