ヨウジヤマモトの言っていたこと
・なぜ黒い服か?→僕が作りたいのは服のフォルムなわけだから色は必要ない。
・スタイルはある意味牢獄のようなもので、僕はそれを解放する方向にありたい。語るべきことがあって十分語ることが出来る人間(いわゆるスタイルの決まった人間)が語ったとしても、それは牢獄をおのれのモノにしてやったに過ぎない。
ビデオノートってなんじゃろうと思って見たけど、それはノートを書く1人の人間としてカメラを向けることで、それはある意味様々な視点に立つことが出来ないことかもと思った。ヨウジヤマモトのやり方や彼の性格を優しく撫でるようなカメラで、様々な媒体(16mmフィルムやビデオテープ)に記録し、その映り方の違いを比べて映像的な言語が媒体によって変わってくることを示していた。
いわゆる媒体による映りの違いは、そもそも違う媒体だからということで違って当たり前だろうと思い、比べようともしなかったが、こうして見ると光ひとつにしても違っていてフィルムは光の一瞬の姿を過不足なく切り取りスッキリとしているが、一方テープは出来るだけ濃く焼き付けてやろうというような貪欲さのようなものが見られた。