ハレルヤ

ブルークリスマスのハレルヤのレビュー・感想・評価

ブルークリスマス(1978年製作の映画)
3.7
国際科学者会議でUFOの存在を訴えた博士が突然失踪。その直後から世界各地でUFOを目撃した人間は血の色が青色になってしまうという異常現象が相次いで発生。世界規模で起こるこの異常事態の謎を追う人々、混沌に陥る世界の様子を描いたSFパニック映画。

昔から名前だけは知っていた本作。SF映画ながら何気にクリスマス映画。このタイミングを利用して初鑑賞。

UFOが絡むSF映画なのに、UFOは出てこない。宇宙人も出てこない。大規模な都市破壊も無い。公開当時は「スター・ウォーズ」のヒットがあったものの、その逆をいく特撮を使わないSF映画を作ったとの事。

なので本作では前代未聞の事態に陥った世界での人々のやり取りがメインになっています。人々の不安が増幅していく流れは数年前のコロナ禍を思い出すような気持ちになりましたね。

何やかんやで一番怖いのはウイルスでも宇宙人でもなく、やはり人間。青い血を持つ人間を人体実験や研究に使ったり、終盤では一斉に排除しようとする。そして政府側もそれを知った人間は口封じしようとし、マスコミもその実態を報道しない。

社会的なメッセージを有した作品。「インデペンデンス・デイ」や「宇宙戦争」みたいな宇宙人とのバトルはありませんし、そういうのを求める人なら不向きかなと思います。クリスマスあたりの時期が舞台になっていますが、クリスマス要素は少なめなので注意してください笑
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