2025映画初め。
これは結構すごいと思ったなぁ。
ラスト、女が女を痛めつける、直接的な暴力を目の当たりにして、それを見ていた女たちがこらえていた本心を抑えきれなくなる。酷い現実を受け入れるために、それに合わせて酷い態度を取るようになってしまっていたけど、間違ってる、そんなこと本当はしたくない、させられてるだけなんだ、ということはみんな内心分かっていた。
その怒りの矛先が男性へ、社会へ、ちゃんと向かうラストであって欲しいとは思ったけど、そこまではいかなかったのは残念。妹の出産の時に、田中絹代を諭すのが二人の中年男性であることもなんか違和感がある。
でも基本的には女性の権利がいかに剥奪されているかを告発する内容で、良かった。面白かった。田中絹代自身が監督した『女ばかりの夜』も面白かった記憶があるんだけど、どんな内容だったかすっかり忘れてしまった……。
【一番好きなシーン】
ラスト。美術と照明も異常。