悔しい。切ない。
小学生にこんなにも厭世観を与える、不幸を甘受させる戦争が憎い。
3人の子供が漸く煌めく刹那を過ごしても、子供の手に負えない世界の闇が立ちはだかる。
川。
階級を分断したり、心理…
子どもが見つめるリアリズムとファンタジー。陸に住む人と船に住む人の間にはゴミの漂う汚く臭い泥の河という大きな隔たりがあり、それは差別を象徴しているようだった。そんな蔑まれる彼らに寄り添うように河には…
>>続きを読む土佐堀川と安治川の合流地点、中之島六丁目付近が舞台で、以前近くに住んでいたことがある。そういえば確かに宮本輝の碑があったことも思い出したりしていた。原作は読んでいないが、喜一の宿船は湊橋の下に停泊し…
>>続きを読む初鑑賞時は、火炙りにされる蟹とラストシーンが強烈に印象に残った。
今回はきっちゃんの作り笑顔の哀しさと、言葉ではなく表情で語る田村高廣演じる晋平の姿が心に残った。
戦争の傷もまだ生々しく残る中、朝鮮…
宮本輝の名作中編小説実写版。原作が好きすぎるので原作の話めっちゃするし長いけど許してください😣
両親に愛され明るい場所でのびのび生きている信雄と、売春する母を横目に狭い船上で暮らすハードモードライ…
若い頃、宮本輝の小説好きで、
よく読んでいたけど、
映画は見たこと無かったので、
有名なこちらを視聴。
終戦後10年ちょっと後の大阪。
今も昔も、旦那さんを亡くした奥さんは、大変な苦労を強いられる…
原作は、太宰治賞を受賞した宮本輝のデビュー作。
戦争の傷跡を残す大阪で、河のほとりに住む少年と郭船(くるわぶね)に暮らす姉弟との短い交友を描いた物語。戦後、いよいよ高度経済成長が始まろうとしている…
小学生くらいの子供の視点から撮られた作品が大好きで大体高評価なのだけれど、これは本当に傑作。
ぼけーっとした小学3年生の信雄は町の人間をよく観察している。おじさんのギョッとする耳、車に轢かれたおじさ…
仄かでも確実にある「死」と隣り合わせの世界を生きる、1人の少年の成長譚!
戦後、下町情緒溢れる大阪の町に、9歳の信雄は家族3人で暮らしており、そんな信雄を通して描かれる、明確な「死」というテーマ性に…
これぞ映画っていう映画。
想像以上に今の自分に刺さった。
のぶおの表情の隙がすごい。
そのせいか、気づいたら完全に彼の視点から世界を見ていた。
以下の点が印象的だった。
・さっきまでのぶおに優…
木村プロダクション