ユーミンの「恋人はサンタクロース」を聴くと、逆に本作を思い出す。
1987年というからずいぶんと古い映画である。原作ホイチョイプロダクション。本作の監督でホイチョイ社長の馬場康夫氏も今年70歳だと聞いて驚いた。現在もYouTubeチャンネルで映画を語るなど精力的に活動していらっしゃるようだ。
本作はバブル絶頂期の若者のファッションや文化を取り入れた元祖トレンディ映画(本作の影響からかその後、フジテレビでトレンディドラマなるものが量産される)。まさに時代の象徴と言える本作だが、当時の若者の共感を呼んで、ヒットした記憶がある(実際、この後、トレンディ三部作として2作の映画が作られている)。
当時はオシャレなものを求める者にオシャレなものを提供すれば食いつくというマーケティングが容易だった時代でもある。それをもって「バブル」というのだろう。
馬場康夫監督は、2007年にバブル時代を回顧するかのように「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」という映画を撮っている。
それはともかく、馬場監督は成蹊小学校から大学までエスカレーター式に進学したお坊っちゃんで、幼稚園時代から安倍晋三元総理と同級で親友同士の間柄だったらしい。
そこで、馬場康夫氏には、次に映画を撮る機会があれば、タイムマシンでバブル崩壊を止めるとかではなく、安倍氏の暗殺を止める映画を作ってほしい。もし、安倍氏が生きていたら、今の日本はどうなっていたのか。トランプ次期大統領とどんな日米関係を築いていたのか。
こんなことを書いているが、私は安倍シンパでもネトウヨでも何でもない。ただ、映画の世界だけでも、もっとマシな日本を見せてほしいだけである。