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ツナグのunkoのレビュー・感想・評価

ツナグ(2012年製作の映画)
3.2
死者と生者を繋ぐ存在"ツナグ"。ツナグとしての役割を担っているアイ子(樹木希林)に育てられた歩美(松坂桃李)。ツナグの後継者としてお手伝いする歩美であったが、生者のために死者を利用していいのかと悩みだす。

原作は辻村深月による同名小説。
「本心」のレビューに誰かがこの作品とも近いと書かれていたので、興味を持って観賞。ほぼオムニバス構成に近い。
畠田靖彦(遠藤憲一)、嵐(橋本愛)、土屋(佐藤隆太)、アイ子(オマケ)の4つのパートに分かれる。
死者を現世に呼び寄せるのであるが、存在自体が曖昧で本物なのかも怪しい(本物だろうけど‥)。好きなエピソードは嵐。このエピソードだけ少し捻りがある。土屋の経験は、余計忘れられなくなってしまいそうで、どうかなと感じた笑
あとBGMが壮大でいかにも泣かそうとしているのが鼻についてしまう。

両親のエピソードもツナグの存在と複雑な絡みがあるのかと思ったら本作では意外にアッサリ。原作では深堀しているのかもしれない。
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