ティム・バートンがディズニー所属のアニメーターだった頃のおまけ上映用の短編作品(27分)が本作にとってはオリジナルの実写版('84)で、それをおよそ30年後に再度ティム・バートンがストップモーション・アニメ化したリメイク版('12)です。
ティム・バートンならではの創造力が存分に発揮されて素晴らしいですね。ダークで美しいゴシック調のビジュアルが独特な世界観を深めているし、キャラたちもおしなべてキモ可愛くて見ていて楽しいです。
数あるキャラの中から 1人選ぶとしたら猫勢のエドガーくん。見た目と声が好き。あともちろんツギハギだらけのスパーキーも、耳やしっぽがポロリと落ちちゃうところ含めて好きです。
ストーリーはフランケン犬のスパーキーが自動車事故に巻き込まれて死んでしまうけれど、飼い主の少年が怪しい技(?)で生き返らせてしまい近隣住民は大パニック、って話。『シザーハンズ』('90)や元祖『フランケンシュタイン』('31)みたいに集団ヒステリーが発生してラストを迎えます。
ちなみに約30年前のオリジナル版もリメイク版と見比べると伝えたい内容は一緒で、ティム・バートン若かりし頃の作品とはいえよくできているなーと改めて思いました。
死んだペットの命を蘇らせるという、あり得ないテーマを扱うストーリーなだけに子供には見せない方がいいという意見もありそうです(我が家の子供たちにはオーケーにしてました)。