【その先/ウィノナ・ライダー/エイリアン祭⑥】
※最新作「ロムルス」公開前に、映画「エイリアン・シリーズ」をふたつの前日譚から長い物語を時系列に観返した。
この「エイリアン4(Alien : Resurrection(復活))」は、「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネの監督作品だ。
「アメリ」の前に撮られた作品だが、やっぱり、なんで!?と驚く。所詮、人は思い込みで思考したり、行動したりする存在なのだ😁
日本だったら、是枝さんがSFホラーサスペンスを撮った感じ…いや、違うな😆
まあ、でも、アメリ同様、かわいいウィノナ・ライダーが出ているので、そこは同じかなんて自分を納得させたり😛
ウィノナ・ライダーはかわいい😁
この作品は、「エイリアン3」から200年後の世界という設定で、リプリーはクローンで外見は同じものの、クローン作成の過程でエイリアンと融合しており、まったく別人格の存在として描かれている。
そして、この作品は実は、人間とは一体何なのか、どんな存在なのか、相対的な視点から考えることによって問いかけをしているように思える。
宇宙貨物船のAIコンピュータは、マザーではなくてファーザー😁
ちょっとしたこだわりだろうか
(以下ネタバレ)
そして、ウィノナ・ライダー演じるアナリー・コールは、一見か弱そうで、かわいい感じだが、外見はボーイッシュで気持ちは強く、中性的な存在という設定のように思える。そして、実は、エイリアンを地球に持ち込ませないために送り込まれたアンドロイドだ。
途中、リプリーに気が付かれるが、お互い助け合って地球への帰還を目指す。
そして、見どころは、後半だ。
エイリアンから逃げようとするなか、クールなリプリーが、他のクローンの失敗作を目の当たりにして、感情を爆発させる。
ある意味、人間性を取り戻したような場面だ。
顔と思考だけ人間的で身体は異形。
人間ではないと言い切れるのか。
リプリーは命を賭して仲間を救おうとするクルーを見て更に心を動かされる。
ミッションに忠実だが、感情を爆発させたり、痛みを感じたり、仮にプログラムであっても人間を守ろうとするアンドロイドのアナリー・コールは人間的とは言えないだろうか。
そして、リプリーからクローン作成の過程で子宮機能を受け継いだ女王エイリアンが、人間とエイリアンのハイブリッド種”ニューボーン”を誕生させる。
しかし、”ニューボーン”はその本能でリプリーこそ母親だと信じ、女王エイリアンを殺害してしまう。
自分の遺伝子を受け継いだ”ニューボーン”は自身の子供と同じなのか。
リプリーは、悲しみの表情さえ浮べ、リプリーの気持ちを読み取ろうとするものの、人類にいずれ害を及ぼすであろう”ニューボーン”をどうするのか。
更に、ずっと続くリプリーのクローンである自分自身は一体何者なのかという問いかけ。
様々な問いかけが用意されている。
そして、その先にあった決断。
「地球は初めて」
平穏は訪れるのか。
「ロムルス」も楽しみだ。
ベースはSFホラーサスペンスアクションだが、普遍的な示唆を含み、ある意味斬新なキャラクターであることも気に入って、シガニー・ウィバーは、それまで拒んでいた続編のリプリー役を快諾したらしい。
エイリアンが初めてCGで描かれ、水中を悠々泳ぐ場面も印象的だが、少し落ち着いて考えてみたくなる。
まあ、ルッキズムと言われようとも、ウィノナ・ライダーはやっぱりかわいい😁