王家衛初期の代表作
香港スターが集合した作品となっている
香港とフィリピンで交錯する男女の想いを描いた本作
後の王家衛作品に比べると独白がほぼなくて散文的な印象を受けた
湿度高めの空気感の中ゆっくりと時間が動いていく…つまるところ結構おとなしめな映画となっている
監督次第では見てられなくなりそうだけど、王家衛の言葉選びだったりクリストファードイルのカメラワーク、豪華キャストたちによる演技も相まって不思議と見れてしまう
調べたところ本作は前編の予定だったんだけど、予算やスケジュールの都合で後編が作られることはなかったとか
ラストに登場する梁朝偉はその名残らしい
なので映画自体も完結している感じはないんだけど、この空気感世界観に浸っていたい…そう思わせる不思議な作品だった