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ファースト・ミッションのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ファースト・ミッション(1985年製作の映画)
4.3
正義感の強い警察官シャンヤン(ジャッキー・チェン)とその兄のシャンタク(サモ・ハン・キンポー)の物語。
兄は知的障害者で、いつも警察官の弟の足を引っ張ってばかりの毎日で、その日も高級レストランでの無銭飲食が発覚して、調理場の冷蔵庫に隠れて騒ぎを起こしてしまった。
そんなある日、シャンヤンの元に船員の採用通知が届く。
船乗りになるのが長年の夢だったシャンヤンは、シャンタクを彼の友人のミンの家に預けるも、自分が捨てられたと思い込んだシャンタクは自宅に戻ってきて暴れてしまい、シャンヤンは長年兄を重視した生活に対する不満をシャンタクにぶつけてしまう。
責任を感じたシャンタクは街に出て職を探すもどこへ行っても断られてしまい、最後に立ち寄った飲食店では採用するという店主の口車に乗せられてしまい、醜態をさらしてしまうも通りかかったシャンヤンの仲間のイアンに助けられて事無きを得る。
イアン(マン・ホイ)にシャンタクが街に出て職探しをしたのはシャンヤンが原因ではないかと咎められてしまったシャンヤンは激怒してしまいイアンを追い返してしまうも、兄を思う気持ちに変わりはなかった。
それからしばらくの事、シンジゲートのボスのカム(ジェームズ・ティエン)の家に突入するも仲間の一人のコー(チュン・ファト)に盗品の金品を持って逃げられてしまう。
うまく逃げ出したコーだが、警官ごっこをしていたシャンタクを本物の警官だと思い込んだコーは逃げ出し、そのはずみでカバンを落としてしまう。
そのカバンを見つけたミンとシャンタクは、森の中に隠してしまう。
一方、コーの方は組織から裏切り者扱いされ、シャンヤンたち警察に保護してもらうよう頼んできた。
その後警察がシャンタクを探していることを知ったミンはシャンタクと共にカバンを取りに行くも、欲に目が眩み、変装したミンの兄に盗まれてしまう。
早速、商人に金品を買い取ってもらおうとするも、商人はカムの仲間であり、暴行を加えられたうえ、カバンの在り処を白状し、隠し場所である自宅のクローゼットまで案内した後、流れ弾にあたって死亡してしまう。
また、クローゼットに隠れてたシャンタクも組織に連れて行かれてしまう。
現場に居合わせながらも兄を救えなかったシャンヤンは、仲間の力を借りてシンジゲートの壊滅に挑み、壊滅に成功するも逮捕されて仲間と共に刑務所での生活を送ることになってしまった。
サモハンが、「レインマン」「ギルバート・グレイプ」を意識した感動ヒューマンドラマとポリスアクションの融合に挑んだ意欲作。
いつものジャッキーアクションに加えて、冒頭の森での特殊機動隊の模擬戦訓練シーンでの「ランボー」などを意識したコンバットアクションやクライマックスでのマフィアとの鉄パイプなどを使ったバイオレンスアクションなど、ハリウッドでヒットしている作品を意識したアクションを取り入れアクション面で新しいアクションに挑戦している。
知的障害の兄貴の面倒みながらも子供の頃からの夢である船員の夢を捨てきれないシャンヤンを演じたジャッキー・チェン、知的障害者シャンタクを演じたサモハンが、等身大な人間として入魂の演技を披露する熱演が新鮮で泣ける。
単なるアクションだけではないヒューマンアクション映画。
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