貴族の社交界に潜伏する女吸血鬼が、美しい令嬢に恋心を抱いてしまう。"百合系ヴァンパイア"の古典「女吸血鬼カーミラ」を題材に取っている、ハマー・フィルム"カルンシュタイン三部作"の第1作目。
ヌード可能な複数名のスクリーミング・アクトレスが起用されているため、各々のセクシー・ショットを拝むことができる。身体の一部を改造していそうな女優ばかりだけども、妙齢から年増までカバーしているところが素晴らしい(吸血鬼の役者は当時33歳)。
持ち前の妖艶パワーで性別関係なく籠絡することができる女吸血鬼が、「名前を変えて潜伏→標的(主に女性)を誘惑、吸血する」の流れを反復させていく。吸血鬼の性質を知る、ハンターのような立ち位置で、名優ピーター・カッシングが登場する。
"闇に隠れて吸血行為せざるを得ない立場"、"人間の娘との恋路をマトモに歩むことができない立場"という、女吸血鬼視点のドラマに訴求力が備わっている。女吸血鬼に誘惑された女性のヒステリックな恋狂い描写もエクセレント。