◼️カサヴェテス映画必須のジャズの世界〜🎵◼️
インディペンデント映画の父、ジョン・カサベテス監督〜🎬
カサヴェテス監督作品鑑賞は、本作が9作目になります〜✨
本作は、1961年の映画なので、『アメリカの影』(1959)と『フェイシズ』(1968)の間の映画〜
『フェイシズ』でインディペンデント映画が確立〜✨
なので、インディペンデント映画というものが確立する前の映画になります〜
当時、ハリウッド映画界は、テレビの影響もあり、観客動員数が激減〜😅
フランスではヌーヴェルヴァーグなどの映画運動が活発〜✨
アメリカにも影響が及んでいた時代。
カサヴェテス監督は、前作『アメリカの影』(1959)が評価され、本作は大手スタジオ、パラマウントで撮ることになりました。
本作は、ジャズ・ミュージシャンの成功と挫折を描いたドラマ〜🎵
ジャズの音色がステキでした〜♪
◼️理想と現実の間で、大きな挫折を味わう芸術家ゴースト〜◼️
主人公ゴーストは、売れないジャズバンドのリーダー。
才能を高く評価されながらも、ギャラの安いドサ周りの仕事を甘んじている。
とあるパーティで一目惚れした、無名の美人ジャズ歌手ジェシーを、バンドのボーカリストとして迎えて有名スターに育てようとする。
普段、ゴーストは、大口を叩くような人でしたが、喧嘩に絡まれると萎縮するチキンなやつ〜
その為ゴーストは、ジェシーにも逃げられ、バンドメンバーにも八つ当たりして、バンドを解散してしまう。
「天才は自分だけ、他はクズ。」みたいなセリフを残して…。
数年後、ゴーストは、バンド再結成をしようとするが…。
本作は、音楽業界の商業主義に抗う、主人公ゴーストのプライドと葛藤が見え隠れする。
カサヴェテス監督自身が、ハリウッド業界で味わった苦悩が投影されているように思える。
今となっては、インディペンデント映画は独自の成功を収めているが、それは結果論に過ぎない。
しかし当時、カサヴェテス監督は、主人公ゴーストのような気持ちで、ハリウッド業界に挑んでインディペンデント映画制作を行なっていたのだろうか?
インディペンデント映画が確立されるまでの監督の不安と苦悩を見ることができる映画であると感じた〜🎬