それなりに裕福な白人男性(重要)が手術のために病院に行ったら必要の無い手術を受けさせられており、その病院の奇妙さを解明しようとしていく話。
酷いB級映画を予感させるジャケットが残念だが、かなり演出の拘りが強い内容で、アングルから背景の細かいところまで意味があったりする。ホラー要素は薄い。
終盤でチョキチョキされるやり取り中の音楽の使い方も独特で良い。
指の間のチョキチョキはなかなかの恐怖。
眠る度にフラッシュバックする前日の記憶はダルくて無駄に思えるが、テーマである恐怖が散りばめられているし、「目を見れば相手が幸せか分かる」ってよくある言葉への皮肉が強くあります。
「恐れ続ける人生に意味が生まれるとすればそれは恐怖が現実になった時」的なセリフも良い。
夢や恐怖といったテーマが好きな人にはおすすめ。 政治的な皮肉もあるらしいが、向こうの国のネタはよく分からない。
DVDで観るなら、特典映像のかなり酷いグダグダインタビューを観てみれば理解の範囲が広がるだろう。
音声解説が全カット解説するってくらい細すぎて好き。それを聴くといろいろと狙いすぎてることが分かって逆に冷めるかもしれんけど。
そしてナースがね、エロいんですよ。