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競馬場のmiのレビュー・感想・評価

競馬場(1985年製作の映画)
4.5
競馬好きとしては観とかないかんと思い鑑賞。
冒頭から馬の出産シーンでほのぼのスタート。
種付けのシーンは多少面食らったが、厩務員と馬の関係性なんかは観ていて心地よかった。
途中急に馬が倒れるシーンでは安楽死を覚悟したが、ボルト入れる手術だったと分かった時はホッとした。
とはいえ、相変わらず急に生々しいシーンを入れてくるから油断ができない。

レースを観戦して阿鼻叫喚する姿は、今も昔も変わらない。
編集のリズムが小気味よい。

終盤、90歳の競馬関係者のパーティがあって、なんの意味があるんだ。と思ったが、
冒頭の出産シーンから察するに、馬も人も脈々と連続する時代に生きていることを切り取っているように見えた。
そして、最後ベルモントSのシーンでは、一日の流れを追っていて、レース終了後までシーンとして入れているのは、ある種この一日を人生(馬の一生)と見立てており、その構成力にエンドロールで唸ることとなった。


2019劇場鑑賞35本目
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