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血の祝祭日のKAKIPのレビュー・感想・評価

血の祝祭日(1963年製作の映画)
2.9
記録用
ハーシェル・ゴードン・ルイス監督作品。

エジプト料理店を営む店主が自信を古代エジプトの高僧であると思い始め神に生け贄を捧げるために女性を攫うようになり、、、。

世界で初めてのスプラッター映画ということでカルト的な人気を誇る本作だが例によってあの時代の毒々しい明るい赤の血糊でなにか臓物を使用しているが現在のスプラッター映画と比べるのは無粋だが稚拙である。
その代わりスプラッター映画が苦手な私としてはありがたいのだが。

物語も簡素でミステリーやサスペンスとしての軸も弱くただただ人が切断されるシーンが続く。
しかしそこに当時は金脈を掘り当てるような新しさがあったのだろう。制作費も少なく何かしらのアイデアで当てなくてはならなかったのだろうからその後の低予算映画で模倣されるのは必然かもしれない。

ほぼ同年にヤコペッティの「世界残酷物語」などのモンド映画が当たった影響も強く、現在のように当たり前にインターネットで刺激の強い露悪的な映像を簡易に手に入れづらかったため見せ物小屋的な役割を補っていたと思われる。

この後「2000人の狂人」へと繋がるホラー映画史ならびにスプラッター映画史を教養として学ぶために一見の余地はある。
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