面白かったけど、意外とキツくて重い。義父の虐待と近所の少年たちのイジメを受ける兄弟が自家製小型機ラジオフライヤーで脱出をはかる話。
トム・ハンクスが演じる大人になった兄マイクが息子たちに少年時代の思い出として語る形式で描かれるドラマ。
リチャード・ドナー監督、マイケル・ダグラスのプロデュース。
少年時代の兄マイクはイライジャ・ウッド、弟ボビーはジョセフ・マッゼロ。二人とも子役時代可愛すぎ。
ビリーは幼くて反抗しないだろうという理由だけで義父の苛立ちの捌け口となり暴力を振るわれ、近所の年上の少年たちには理不尽なイジメを受け。
そんな状況で必死に弟を守ろうとするマイクと愛犬シェーンが健気すぎて苦しい。
お母さん気づいた時にはもう子供たちは耐えられず逃避を計画するわけだけど。
無謀すぎじゃね?って心配をよそにやってのける。あれだけ弟を護っていたマイクの決断は意外といえば意外だけど、子供だからあまり考えてなかっただろうし、母を1人残すのが心配だったんだろうと思うと、まあわかる。
ビリーがどうしているのか気になるのだけど、そこはマイクの言うように思い出として永遠に心に存在するということ以上に深入りしない描き方がいい。
しんみり重たいまま〆ることもできる話だが、必要以上に暗くなく、子供向けにはポジティブに、大人には子供の無知ゆえの悲しい出来事にも見える話としたままオープンに終わるのがいい。