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キングダムのKAKIPのレビュー・感想・評価

キングダム(1994年製作の映画)
4.0
記録用
ラース・フォン・トリアー監督作品。

ラース・フォン・トリアーマラソンの大トリとしてキングダム三部作。

伝説の視聴率50%超えのドラマシリーズを映画として再編集。
なので一作品が5時間近くあります。
ドラマ5話と映画5時間と言われると映画のほうが長く感じる不思議。

北欧のツインピークスなどと言われているのは知っていたが今では長さと視聴難易度の高さから躊躇していて未見であった。

医療もの?ホラー?
オープニングを見るとゴールデンセピアの映像から始まり「かつて洗濯職人が布を洗う沼が」、、、。

今まで見た医療ものというよりダークソウルの新作でも始まったのかと思うOPから始まり頭にハテナが浮かぶ間にED。
EDにはトリアー本人が謎のメッセージを語り決め台詞の「善と悪もあることを心得よ」

主人公的ポジションの人が少女の霊の声が聞こえる老婦人のドルッセ夫人。
デンマーク嫌いのスウェーデン人のヘルマー医師が医療過誤を起こしその隠蔽を図る。
これが基本の軸であるがそれに伴い周りの登場人物の物語が絡み合ってくる構造。

最初はなんだコレと思いながら視聴していたもののクセになってくるOPやED、物語もそもそもが謎すぎてどこに話が転がるかわからなくキャラクターは気狂いしか出てこない。

ジャンルは完全な意図的なコメディです。
ベタなものからブラックユーモア、そして特徴的なのがデンマークとスウェーデンとの日本でもよくある隣県でのライバル視のようなギャグ。翔んで埼玉みたいなものです。

これを民法で流し50%が見ていたデンマークの方々は良い意味でクレイジーです。
羨ましいです。

ラストはあのウド・キアの素晴らしい登場で終わるのでそれだけで満足です!
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