大手新聞社に勤める女性記者の沢木霞(鈴木保奈美)は、花形の経済部からスポーツ部への異動という、事実上の左遷を食らった。ルールもろくに知らないプロ野球担当に回された彼女は、ヤクルトスワローズの取材の中で、2軍選手の轟仁太(真田広之)と知り合う。離婚して娘の球子(安達祐実)とふたり暮らしという仁太と親しくなった霞は、次第に彼の不器用な優しさに惹かれていく。
フジテレビとCHAGE&ASKA。野球のことを全く知らない霞は仕事の極意を先輩から教わるとか陰で努力するとかそういった描写は一切ない。そんな霞が引退を口にする轟を責める資格はないように思う。