【月夜に悪魔と踊ったことが?】
ティム・バートン監督×マイケル・キートン×ジャック・ニコルソン共演のバートン版バットマンシリーズの一作目
〈あらすじ〉
ゴッサム・シティの闇の中を跳梁し、悪を粉砕するバットマン。女性フォトグラファーがその謎めいたヒーローの正体を突き止めようと奔走する。そんな中、バットマンは犯罪組織と対峙。組織の新たなボス「ジョーカー」と彼との間には、深い因縁があった…。
〈所感〉
『ダークナイト』のヒース・レジャーや『JOKER』のホアキン・フェニックスによって、ある程度己の中でJOKER像が固まった状態で見てしまうと、どうもジャック・ニコルソンのJOKERは俗っぽいというかエセ臭さを感じてしまう。ただ、ジャック・ニコルソンならではのブランディング、魅せ方によって、鮮烈な印象を我々の脳裏に焼き付けてくれる。独特の気持ち悪さがあって、敵役だけど主役を食っていた。一方でマイケル・キートンのバットマンはなんだか掘り下げが足りなく感じ、戦う理由が希薄に見えてしまった。彼からあまり闇を感じられない。本作を見るのと見ないのとではだいぶ『バットマン』についての捉え方にギャップが生まれるだろう。でも、バートンならではのゴッサムシティの怪しげな世界観、バットマンのオリジンとして見る価値は十分に宿っていると思います!!序盤で早くも対峙したバットマンとJOKERの攻防が色々と意外すぎて面白かった。
〈2025年 12本目〉