いはで

フライトのいはでのネタバレレビュー・内容・結末

フライト(2012年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

想像していた作品と全然違ってびっくり。
デンゼル・ワシントンが仕事もプライベートもド派手に乗りこなすパーティ系映画(ゼメキスがそんなの撮るのかはさておき)を思わせる導入から一転。

まさかアルコール依存症に悩まされる主人公の話だったとは。

ドン・チードルが弁護士の職務を大きく超えて優秀すぎてビビる。
「私もコカインをやって、ジェット機をを飛ばしたくなる」は笑った

しかしまあアルコール依存症と向き合うというテーマがある以上仕方ないのだけれども、デンゼルのラストのセリフは「トリーナが酒を飲んでいたかは私にはわからない」で押し通せないもんかね。
彼の一言でドン・チードルの努力が無に帰すどころか、サウスジェット航空は倒産に追い込まれるわけで、数百人規模でレイオフや失業者を生み、かつての仲間を路頭に迷わすことを理解しているのか?

本当に反省してるならムショに入らずとも、6人の命を奪った機長の職責を果たすとしてライセンスを返還、偽りの名誉に良心の呵責を覚えながらアルコール依存症を地道に治療しなさいよ。

終身刑だけど自分だけゲロってスッキリ〜、不仲の息子から尊敬を取り戻しがっしりハグ、じゃねーよタコ。

(追記)
友人から「これはゼメキス特有のキリスト教への回心の話」と聞いて色々納得。
考えてみれば直接的にも暗喩でもモチーフでまくってたな〜と感心。
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