日本で最後の見世物小屋といわれる「大寅興行社」とその仲間たちを記録したドキュメンタリー映画。2012公開作ながら、毎年末リバイバル上映されているらしい。
流石にもう、かつて「カタワ」や「因果もの」と呼ばれていたような人々は登場しない (写していないだけなのかも知れないが)。
見世物小屋が、お化け屋敷や射的等他の仮設興行と異なる点は、アルバイトでは務まらないこと。見世物の演者当人が辞めたり、死んだりしたら消滅してしまうこと。海外から人を呼んでも代わりにならないこと。
終映後に 奥谷洋一郎 監督によるティーチイン (という名のただのQ&Aセッション) あり。
大寅興行社は今年も、新宿は花園神社の酉の市に出店していたとのこと。監督は毎年手伝いに行っているらしい。
興行内容は少しずつ変化している。また、以前は客入れを優先し後払いだったのが、ここ2、3年で前払いに変わってきた。理由は現金を持たない客が増えたためだとか。
本当に無くなってしまう前に一度観に行ってみよう。