鑑賞記録
2004年、クリスマスイブをタイのリゾート地で休暇を過ごしていたマリアとヘンリー夫妻に3人の子供達。幸せな一時だったはずが突如地震による津波が発生。前触れも無く訪れた巨大な津波によって一家はのみこまれてしまう。それによって一家は離れ離れになってしまい...というお話。
約23万人の被害が起きたスマトラ沖巨大地震によって離れ離れになっても再会を信じた一家5人のそれぞれの視点から描いた奇跡の実話。
最近でも自然災害によって、甚大な被害が起きている日本において、今後起こり得る未来の身構えとして、今の時代にとても必要な作品だと思いました。
しかしながら、津波による災害のリアリティさが恐怖心を倍増し観てただけの自分でさえ、理解が追いつかないままでまさに『蛇に睨まれた蛙』になった気分だった。
万が一、生き延びたとしても彼らのように誰かに手を差し伸べられる冷静的な行動は起こせないと感じました。
それでもあの状況下でも最後まで『相手を慮る心』が家族の再会に繋がったと思うと、涙が止まらなくなり、犠牲者や津波にトラウマがある方に申し訳ないがこの作品から“生きる活力”を貰った気がしました。
でもやはり多くの人が亡くなったのが、事実。
ご冥福をお祈りするとともに、
起きた出来事から目を背けてはいけない。
それでも、耐えられそうになければ『目を瞑って楽しいことを考えてみよう。』
それだけは、何も飲み込まれることはないのだから-。
