このレビューはネタバレを含みます
アマプラでオーシャンズシリーズを観たらおすすめに出てきたので観ました。うーん大正解!
なんと言っても掴みが最高。華麗な手口で大金を手にしたと思えば惜しげもなく観客にばら撒く。なんて景気のいい幕開け。銀行強盗は悪いこととわかっていてもこれを見せられたら味方したくなる。
フォーホースメンのメンバーは生活しているようなシーンがほとんどなく浮世離れした印象。トリックを紐解けばそこに人間の仕業があるのはわかっていても本当に魔法使いなんじゃないかと思う。
ストーリーも非常にテンポよく進み、本編約2時間のうち3回大がかりなショーのシーンがある。その合間にそれぞれのネタバラシ、攻防戦、フォーホースメンを追う捜査官2人の気持ちの交錯などが入り、飽きることなく没頭できた。
私が特に好きだったのはアジトでのジャックのアクションシーン。ただ素手で戦うのではなくマジシャンらしい用意周到さで捜査官たちを翻弄するのか痛快だった。
これは大規模なアメリカ映画ならではだと思うが、エキストラの人数と動かし方が見事。マジックショーといえば観客ありきなのでその熱気を表現するエキストラの数が多ければ多いほど盛り上がる。全員が演者だと思うとすごい。
最後には思いもよらぬ展開もあり、騙された!と思ったがこれこそ「グランド・イリュージョン」だ。