フィルマを始めた5年ほど前からクリップしたままの本作をようやく鑑賞。
SF怪奇小説短編集の一篇のような作品でした。
TVの「トワイライト・ゾーン」や「世にも奇妙な物語」の1エピソードといった感じも。
ある森の中の小屋に3人の男女がそれぞれ迷い込み、なぜかそこから誰も脱出できず、さらに4人目の人物が現れ・・・
原題は“Enter Nowhere”(どこへも行けない)。
邦題をなぜ原題でもないカタカナ英語にするのかは相変わらず意味不明。
いかにもB級っぽいオープニングながらそこそこ手堅いキャスティングと限られたエリアの謎の展開に目が離せなくなる感じは『アイデンティティー』なんかと似ています。
登場人物も少なくて主要メンバー3人+α。
3人の内1人は当時25歳のスコット・イーストウッド(『フューリー』『スーサイド・スクワッド』)で、これがもう若き日の父親クリント・イーストウッドにそっくり。
しかしあまり見たこと無いので目立ったメジャー作品には出ていないんでしょうか。
もう1人は当時31歳のキャサリン・ウォーターストン(『ファンタスティック・ビースト』シリーズ、『エイリアン/コヴェナント』)で、この人も顔や表情にちょっと父親のサム・ウォーターストン(『華麗なるギャツビー』『カプリコン1』)の面影あり。
3人目は当時23歳のサラ・パクストン(『スーパーヒーロームービー!! -最'笑'超人列伝-』)。上の2人の流れでビル・パクストンの娘かと思ったら違いました。どおりで似ていませんが、実は赤の他人でもなく遠縁にあたるんだとか。
低予算をモノともせず、なかなか面白くできたスリラーなんですが、全くの他人と思われたこの3人の関係がわかるところがピークでしょうか。
そっから先は私としては今ひとつ物足りず。