◆あらすじ◆
ワシントンD.C.のダレス国際空港から出発したロサンゼルス行きの旅客機は濃霧のため、ソルトレイクシティへ着陸することになった。しかし、小型飛行機に接触されて操縦室が大破して操縦士を失ってしまう。客室乗務員のナンシーが指示を受けながら旅客機を制御しようとするが...。
◆感想◆
事故により操縦士を失った旅客機を空港の関係者たちが救出しようとする姿を描いた作品となっており、緊迫感に満ちた旅客機内の人々と空港関係者たちのやりとりが印象的でした。
本作は「大空港」(1970年)の続編ですが、内容の繋がりはほとんど無いため、本作のみでも十分に楽しめると思います。
主要な登場人物として客室乗務員のナンシー(カレン・ブラック)、ナンシーの恋人で旅客機の教官であるアラン・マードック(チャールトン・ヘストン)、空港の副社長のジョー・パトローニ(ジョージ・ケネディ)の3人が中心となってストーリーは進んでいき、操縦士を失った旅客機をいかに救出するかがメインで描かれていきます。乗客も様々な人々がいますが、彼ら個々のドラマは少なめで、本作であまりフィーチャーされていませんでした。
旅客機に小型飛行機が接触後、騒然とする機内の中で客室乗務員のナンシーがほぼ孤立無援の状態で操縦室で奮闘するのですが、空港からの通信も途絶えるときもあって、彼女の表情が悲壮感に満ちていて、観ていて応援したくなりました。本作はナンシーが主人公だと言っても過言ではないと思います。
一方、事故の発生を知った空港の副社長のパトローニは旅客機の教官のアランを呼び出してナンシーを救出すべく動きます。大半は通信による操縦指示なのですが後半にはかなりアクロバティックな救助方法を実践していて、本作の見どころの一つだと思います。現実にこんなやり方が行われるのか知りたいと思いました。
ラストは王道と言える展開で観終わって満足できる出来になっていました。
前作とはかなり毛色の異なった作品でしたが、ドキドキハラハラできて十分に楽しめました。面白い作品だと思います。
鑑賞日:2024年11月3日
鑑賞方法:CS ムービープラス
(録画日:2024年2月6日)