深田晃司は軽めのアングラ映画っていう如何にもイマドキな作風でそんなに好みではないが、二階堂ふみのロリロリな存在感と古館寛治のキテレツな風貌が画面中フィーチャーされたある種の「予感」の映画でもある。
しかし観終わってそこまで心に残らないのは、深田監督がファッショナブルに芸術映画を「装ってる」感がミエミエで濱口竜介や三宅唱と同じく見栄を張ってるだけだからかな?🧐
不穏な空気感っぽいモノを描いているだけでテーマの深淵には全く迫らないムズムズした残尿感の残る社会派映画(と言っていいものか…)なのか、ちょっと頭の悪いボクには理解し難い高尚な雰囲気であった。
部分的にロッセリーニだったり大島渚だったりシネフィル特有の抽出が多く、作り手の底の浅さを露呈した映画とも言える。