井出弐等兵

インセプションの井出弐等兵のレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
3.5
「夢のまた夢」は夢の話ではなくなる


虚構と現実の境目すら麻痺するくらいの圧倒的な世界観。
このなんでもありな環境で行われる新感覚なアクション。

夢のまた夢の中の話。
もはや製作者すらも纏まりきれずに物語の粗はあるものの、設定を巧みに利用し、随所で斬新なアイデアが盛り込まれたストーリー。さらに斬新な夢表現で重力や常識を無視した新たな映画体験が面白い。

観客も登場人物と一緒に虚構の世界へバッドトリップ。
最後に待つのは夢か現実か。
果たしてコマは今も回り続けているのか。
どちらにしてもハッピーエンドか、バッドエンドかー。