結論が出ない映画。
でもそれが良かったのかも。
このストーリー展開で無理矢理ハッピーエンドにしたらそれこそ胸糞。
みんな何かを引きずって生きてて、何かに囚われてる。一回悪い方向に転がっちゃうと、いくら努力したって簡単には抜け出せない。悪い人間関係が、さらに悪い人間関係を作り出す。この町のせいだ、この家のせいだ、そう思っても結局は自分のせいなのかも。
かなり暗鬱な内容だったが、実力派揃いのキャストのおかげでスッと心の中に入ってきた感じ。綾野剛の目力は圧巻。萎れた雑草みたいな格好してるのに、その目力一つで力強い何かを感じる。死にたいわけじゃないんだって真っ直ぐな心かな。菅田将暉のテンションが唯一の救いだったからこそ悲しかった。
その後が気になるけどあんまり知りたくない。
あと映像がすごい綺麗。
定食屋でカレー食べるシーンと夜スイカ食べるシーンが好き。
函館で何もせずに生活していた達夫は、気が荒いもののフレンドリーな青年・拓児と親しくなり、彼の住むバラックの家で姉・千夏を紹介される。達夫と千夏は引かれ合うようになり、ついに2人は結ばれる。ところがある日、達夫は千夏の衝撃的な事実を知り…。抜け殻のような生活を送る若者を人気俳優・綾野剛が好演。田舎町に暮らすワケ有りの若者たちが、僅かな「光」を見い出す過程が何とも重苦しい。池脇千鶴のヌードにも注目。