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ノア 約束の舟のGINのレビュー・感想・評価

ノア 約束の舟(2014年製作の映画)
3.0
旧約聖書に記された人類創世記における物語を映画化したスペクタクル巨編。

2014年制作。
時代は人類の創世期。
ある夜、ノアは恐ろしい光景を夢に見る。
それは、堕落した人類を滅ぼすため、すべてを地上から消し去り、新たな世界を創り直すという神の託宣だった。
大洪水が来ると知ったノアは、妻ナーマと3人の息子たち、そして養女となったイラとともに箱舟の建造に着手し、どこからともなく集まってきた様々な動物たちのつがいも舟に乗り込む。
自分たちも舟に乗せてほしい、と人々が醜く相争うなか、神の審判となる大洪水が始まった―。

観たことのない作品だったから観たけど…この手の宗教絡みの作品は個人的にあまり好きじゃない。
史実じゃない作り話っていうのもあるけど…やっぱり予想通りと言うか、どうも好きになれない映画になってしまった😅

堕落した人類の姿を如実に描き、それにに対する神罰として下される大洪水で、新たな世界の再生の道のりがドラマチックに描かれていた。
巨大な箱舟の建造に取りかかるノア。
そこに集う動物たちの群れ。
創造上のクリーチャーのような動物や妖精も登場し、ちょっとファンタジー要素も感じる作りだった。

ポイントとして、創世のおなじみの逸話だけに留まらず、人間同士の不和や対立に焦点を絞っているところは興味深い。
神の信者たるノアも原理主義的で信仰が深く、決して一般的な聖人のイメージとは違った描き方をしてるところは特に興味深かった。
物語も予定調和のお話とはちょっと違い、ちょっと奇抜なアレンジを加えた描き方をしていた。
最後まで目の離せないシナリオに仕上がっていたと思う。
たぶん、かなりのお金をかけて制作されたんでしょうね。

俳優さんでは…
ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、アンソニー・ホプキンス、エマ・ワトソンなど、豪華な俳優陣の競演が見ものでした。
良い役者さんの演技にかなり助けられてる作品だったと思います。
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