あんときの井上

聴説/Hear Meのあんときの井上のレビュー・感想・評価

聴説/Hear Me(2009年製作の映画)
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「伝えることをあきらめちゃいけない
 聞く気持ちがある人には必ず伝わるから」
          by『1リットルの涙』

【オレンジデイズ?】
終盤の姉妹の手話シーンが『オレンジデイズ』で妻夫木聡が柴咲コウを励ますシーンと重なって見えた。劇伴の伴奏音楽も何となく似てたし。

【実は秘密があって...】
ラストで明かされる、実は聴覚障がい者じゃなく健常者でした!というオチはノイズだったかも。健常者じゃなくても、愛でたく両親の許しも得られて晴れて恋人同士になれたハッピーエンドでよくね!?当時の台湾の世相では未だ受け入れ難かったん?

【台湾青春映画は人一倍純朴なイメージ】
聴覚障がいの彼女と結婚したい(付き合ってすらいない)けど両親からの許可が貰えず苦悩する彼が、潔いほどピュアな好青年なので、そんなことで悩むことにすら可愛く思えてくる。というか映画自体も素朴でカラッとして嫌味がなく、それは台湾青春映画の特徴なのかもしれん。
あんときの井上

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