美しい女優たちと、色気ムンムンのモテ男・ハビエル・バルデムを堪能し、スペインへの旅気分も味わえました。
スカヨハもレベッカ・ホールも美しいけど、ペネロペの真打ち感がすごい。根っからのアーティストで、芸術や快楽を心のままに楽しみ、激情のままに行動する。ギックリ腰をやっちゃったハビエルにちょっとスピってるマッサージするところなんか圧巻でした。こんな優しさを激しさの合間に見せられたら、男性は逃れられなくなっちゃうよなって。
このモテ男も、なぜかそんなに見ててムカつかない。この人、あんまり嘘をつかないのよ。元妻を愛してるとか、もう君に気持ちがなくなったとか、わりとハッキリ言う。でも、相手を気持ち良くさせるような嘘は言う。本人は、嘘と思ってないんでしょうね。女性を搾取しようとしてるんじゃなくて、常に女性を必要としてるのかな。作中で語られてはいないけど、母親との関係が薄そうというか存在がないのも関係ありそう。そこに触れちゃうと野暮な気もするけど。