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拳銃と目玉焼のunkoのレビュー・感想・評価

拳銃と目玉焼(2013年製作の映画)
3.7
「侍タイムトリッパー」のヒットにより、安田淳一監督の前2作をイオンシネマ大日で2W限定公開。

しがない中年男性の志朗(小野孝弘)。お気に入りは喫茶店で女性店員ユキ(沙倉ゆうの)が作った目玉焼きを食べることだった。
ある日、オヤジ狩りにあっていた町工場の社長阪本(田中弘史)を助けようとする志朗だが返り討ちにあってしまう。阪本と一緒に悪ガキへの復讐を誓う志朗。後日偶然にも恵まれ復讐は成功する。
オヤジ狩りを撃退したニュースは新聞に載り、喫茶店でも持ち切りになった。気持ちに火が付いた志朗は次なる悪党を成敗する為、ますます装備を充実させるのであった‥。


中年男性が独学でパンチやキックの練習をしても上達はしないのだけど、プロテクターや武器が凶悪に進化していくのがビジュアル的に面白い。
ジョゼ・パジーリャの「ロボコップ」と「仮面ライダーBLACK」「デッドプール」を合体させたような見た目になる笑
バイクと合わせるとなかなか様になっており、後半はそのビジュアルだけで楽しめる。特に業務用エレベーター越しの背中は雰囲気があり、格好良い。それだけに、、そのシーンで回想が挟まるのが非常に残念だった。

女性店員ユキがなぜ風俗堕ちしたのか、借金の原因は?の答えはこの映画にふさわしい豪快なものになっていて、笑う。
男に責任を押し付けない形はなかなか斬新。

後味も悪くなく笑える作品でよかった。
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