【無力こそが力/レイブン/X-MEN新シリーズの③/X-MEN&デップ祭り9️⃣】
このX-MEN新シリーズの「アポカリプス」を経て、「X-MEN」オリジナル三部作の最初に戻る。
つまり、ぐるっと回ってオリジナル三部作の前日譚ということになる。
だが、エリックの悲劇や行動についてはパターン化感があるし、世界中の金属集めてって無茶苦茶だなあって、なんかアヴェンジャーズじゃあるまいしみたいなみょうな壮大感はなきにしもあらずだ。
ストームの出自が分かるし、奥ゆかしいけどエリックの息子、それにウェポンX(ウルヴァリン)が登場して面白いけど複雑化したX-MENのストーリーにキャッチアップするのに実は苦労がともなう。
それと、「ファースト・ジェネレーション」の伏線「ハゲるかも」が、ここでちゃんと回収されるってオマケが用意されてるところは加点。
それと、”エン・サバ・ヌール”という名前は覚えづらい。
かつてない強大な敵を前にして、個々では無力なミュータントが団結して役割分担して戦えば勝てるという、決してひとりじゃないというメッセージは、チャールズのセリフにも込められていると思う。
そこも一応加点。
ストーリーは大袈裟だけどね。
ジーンやっぱつえぇ!
でもね、「デイズ・オブ・フューチャー・パスト」から考えるに、変身能力はあるけれども、実は力自体は決して強くはないレイブンこそが勇敢で強いのだという隠れメッセージが実はあると僕は思っている。